バレエ・ピラティスと書道、すごく似ていることに、ふと気づきました。
書道は臨書(りんしょ)といって、お手本を横に置いてそれに似せるように書きます。そっくり真似て書こうとしてもどうしても書けない。何でだろうかと考え、お手本と自分の筆跡を食い入るように見比べます。ハネ・止め・払い。全体のバランス。どこが違う? 何度も書いて試行錯誤します。先生に直接指導も受けながら、半紙が真っ黒になるまで上から重ねて書きまくります。そうすると、いつの間にかお手本に近いものが書けるようになっています。
私はB.n.Pのグループプログラムの中で、バレエ・ピラティスが一番、自分にとって効果があったと思っています。いわゆる想像されるバレエの踊りではなく、ゆっくり手足を動かすだけです。ただ、ピラティスよりも動かし方やポジションのチェックを細かく受けます。もっと膝をまっすぐに、カクカクしないでしなやかに、指先をより遠くに。肘を下げない!首を長く!!もう、それだけで、汗ダラダラ~。
レッスンでは、先生の動きだけでなく、鏡にうつる自分の姿を見続けます。動き方もフォームも、明らかに変です。だってバレエなんか生まれてから一度もやったことないんだもん、全部が初めてだもん、しょうがないよ!
「あの人、だれ? あの盆踊りみたいな動きの人・・・もしかして私?」
どこからどう見ても「変ちくりん」な姿なので、もう笑うしかないです。それでも動きを確認する為には鏡の中の自分を見続けます。先生のお手本をよく見て、自分でやってみる。同じように動いているつもりでも全然違う。違いは何か、どうすれば近づけるのか。
こう? 違う。こう? 違う。これか? そう、そういう感じ!
バレエ・ピラティスは、バレエを基本としているだけに、目指す動き・あるべき姿・型のお手本が、きちっとあります。頂上は、あそこ。そして自分は今、ここ。あんなに遠くかよ!と、あまりに離れすぎていて切なくなる時もありますが、でも、違いが明確になっているというのは、私にはすごくやりやすいです。書道の臨書のように、明確なお手本があった方が努力の照準を合わせやすいタイプ。
以前よりだいぶましになってきた。前回より少しいい感じ。鏡にうつる姿を見れば分かります。これまでの頑張りが感じられる時。四十路女に必要なのは、薄らぼんやりとした大きな目標ではなく、成長しているという日々の小さな「実感」です。
こんなに楽しいものがあるなんて、今まで全然知らなかった。先生に聞いたらバレエ・ピラティスの資格を持っていてきちんと教えられる人が国内でも、ほんの数人とのこと。そうなんだ、これが小田原でできるって結構すごい事なんだね。先生・・・そういうことは、大声でもっと強めに言っていいと思います。
それでは、また次回。
written by kana B.n.Pサポートスタッフ。2015年よりB.n.Pにてピラティスを始める。運動神経ゼロ。四十路女。